浄土宗平和協会(荻野順雄理事長=JPA)は、日本のNGO(非政府組織)の現場を学ぶスタディーツアーを1月28日から8日間、行いました。4回目の今回は平和念仏募金の浄財により支援している反差別国際運動(本部・東京=IMADR)の活動を南インドの村で学んだほか、デカン高原に仏教美術の精華エローラ、アジャンタの両石窟寺院(いずれも世界遺産)を訪れました。参加の会員ら17人は、カースト制度の深い現実を目の当たりにし、また古代仏教遺産のすばらしさに感銘を受けました。
ツアーでは「職業と世系による差別」の撤廃を求める活動に取り組むIMADRの事務局長・森原秀樹さんに同行いただき、インド四大都市の一つチェンナイ(旧マドラス)郊外にある農村教育開発協会(SRED)を訪れ、インド・カースト制度、特に同制度のもとで「不可蝕賤民」として深い差別を受ける「ダリット」と呼ばれる人々の生活と文化、成長するインド社会にもかかわらず貧困にあえぐ現実を知ることができました。
また「不浄」で「賤しい」存在として差別されてきたダリットの人々が、インド独立後に大挙して仏教に改宗し、釈尊の平等、そして平和の教えを戒律と共に信仰しているとも知ることができました。一行は、ダリットの村で研修したあと、また、IT(情報技術)産業で躍進著しい中部インドのハイデラバードを、JPA役員の支援するFICO(友好国際クラブ)のメンバーにより案内してもらい、急激に発展するインド社会を体験しました。旅の最後にインド仏教の最大の美術遺産であるエローラ、アジャンタの両遺跡も訪れ、全員元気で帰国しました。
JPAは、平和念仏募金で支援しているNGOの現場を知るために、隔年でスタディーツアーを実施しています。次回は平成22年1-2月に予定しています。
(報告 JPA事務局長 川副春海)
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